ロジカルシンキングへのコツとして「イシューからはじめよ」を読んでみた

ロジカルシンキングへのコツとして「イシューからはじめよ」を読んでみた

Clock Icon2020.02.29

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はじめに

長く単一な定形作業のみをこなす業務に携わっていると、未知の問題とぶつかった際に解決への道筋の作り方や辿り方をまともに判断できない状況に陥ることが多々あります。

全く問題ではないことを問題としてしまったり、解決すべき課題を見落としたまま進める等、先に進めているようで全く進めていないことも起こったりしますが、ではどのように解決していくべきかという点では中々助け舟が出てこないこともよくあるかと思われます。

今回触れる「イシューからはじめよ」は、現職にて業務が上手くいかないことがあった際に勧められて読み始めましたが、最後まで読む前に箇所箇所で再読していたため全然読み終えた気がしていない一冊です。

書籍紹介

ロングセラーであり、勤めている業界によっては愛読されているとも聞きました。が、私は昨年始めて知りました。

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」 | 安宅和人 |本 | 通販 | Amazon

ページ数は248。Kindle版もあります。

イシューからの始め方

当書籍の冒頭では以下のように挙げられています。

  • 「問題を解く」より「問題を見極める」
  • 「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」
  • 「知れば知るほど知恵が湧く」より「知りすぎるとバカになる」
  • 「1つひとつを速くやる」より「やることを削る」
  • 「数字のケタ数にこだわる」より「答えが出せるかにこだわる」

3つめの「知りすぎるとバカになる」という点については、最初は「わけがわからない」という感想になるのではないかと思います。

イシューを見極めるということ

問題が目の前に発生したときには以下のようなことを考えると思います。

  • どのような形が解決したとみなせるか
  • 解決可能なことなのか

ただ、抜け落ちがちなものとして、

  • それ 本当に問題なのか
  • それ 本当に問題なのか

という点もあります。実は全く違う要因が問題を発生させているとか、実は問題ではなく対応する必要すらなかった、など。

イシューを特定するために大事なこと

当書籍ではポイントを以下のように挙げています。

  • 一次情報にふれる
  • 基本情報をスキャンする
  • 集め過ぎない・知り過ぎない

以下、書籍の内容そのままではありませんが、ざっくりと書いてみました。

一次情報にふれる

SNS等で伝聞ベースで伝わってくる内容に対し、憤慨したり恐怖したりする書き込みを目にすることがあります。一次情報とされるものが又聞きだったりもしますが、火のないところに煙はたたないともいいます。根気強く一次情報を追い続けることが大事です。

基本情報をスキャンする

いくつかページから引用しました。以下のような項目が該当します。いずれのイシュー共に共通というものではありません。

  • 法制・規制
  • 顧客・買い手
  • 供給元
  • 競争関係

思い込みや先入観を元にはしないことが重要です。

集め過ぎない・知り過ぎない

イシューには全く関係ない要素に引っ張られて、考えが振れることもよくあります。先に触れた「知りすぎるとバカになる」というものです。

なにかと情報過多になりがちな今の世の中ですが、これについての対処法もシンプルすぎる結論で触れられています。

まとめ

今回触れた項目以外にもまだまだたくさんの視点で述べられていますが、個人的に「まずはこれだ」という前半の章について触れてみました。

世の中で提起されている問題や、業務中におけるトラブルの解決等、定形といい難い事象は数多くあり、それらに対して取り組む要領を全く知らない状態だと文字通り手も足も出ません。

「ロジカルシンキング・問題解決の決定版!」と喝采されているように、

  • 問題の本筋は何なのか
  • それは問題とすべきなのか

という点で考える訓練の足掛かりともなる一冊です。

  • 思考停止がちな自分を直したい
  • 問題を考える際に横道にそれやすい癖をなおしたい
  • 効率よく業務にとりくんで残業をなくしたい

等の悩みを持つ方には特におすすめの一冊です。

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